院内セミナー 第1段
犬に寄生するノミはイヌノミ、ネコノミと2種類で最近ではその7割がネコノミだそうです!
イヌノミ、ネコノミと名前は付いていますがどちらも犬猫に寄生します
外に出ないから安全ではなく私たち人間について家に入る場合もあります、
室温13度以上あればノミは繁殖を繰り返し行えます、もし家の中で繁殖してしまったら・・・
薬で駆除したワンちゃんネコちゃんにまた寄生してしまうのでこまめなお掃除もお勧めします。
ノミは病気の媒介動物でもありその中の病気を紹介します。
ノミアレルギー性皮膚炎(FAD)
もっともよくみられるのはノミアレルギー性皮膚炎で
非常にかゆみをともなってそれがストレスにもつながるそうです。
咬まれるだけでも非常にかゆい、一度アレルギーになると
少しでも血を吸われてしまうと発症して全身に皮膚炎がおこります
主に若い成犬がなるそうですが、老犬が発症してしまうと重病になることもあるそうです。
瓜実条虫
ノミは瓜実条虫 の中間宿主となることがあります。
瓜実条虫の終宿主は、犬、猫、人の小児とされています。
①瓜実条虫の卵が入った片節をノミの幼虫が食べる⇒②ノミはサナギになり条虫もともに成長⇒
③ノミが成虫になり条虫は幼虫に、グルーミングなどでノミを食べ体内へ⇒
④条虫が腸管に寄生⇒⑤おしりから条虫が排出⇒
そして①からまた始まります
ほとんどが無症状ですが、腸管内で切り離された虫体の一部(片節)が
おしりから排泄されるときにかゆくなり、肛門周囲を気にしておしりをこすったりします
多数の瓜実条虫に寄生を受けたときに、激しい下痢や体重減少を起こすことがあります。
猫ひっかき病(CSD)
猫は無症状、その名の通り猫に引っかかれたり咬まれたりして人が発病します。
原因は菌をもつ猫の血を吸って感染したネコノミが、体内で菌を増殖させ糞便として排泄する、それが猫の歯あるいは爪に付着する。
その猫に引っかかれたり咬まれたりすることによって人間の傷に感染し数日後赤く腫れてくる、
ほとんどの人で発熱が長く続き、体がだるくなったり、関節痛、吐き気をもよおす等。
特に治療を行わなくても、自然に治癒することも多い。
ノミを駆除するお薬としては、
スポット・・・首元につけるので1日はシャンプーなど水に濡らさないよう注意がいります。
チュアブル(おかしタイプ)・・・食べるタイプなのでスポットと違いあげてから水に濡れても大丈夫です。
ノミは動物をかいして人にも病気をうつす寄生虫です
ワンちゃんネコちゃんだけでなく飼い主さん達も守るために
4月~11月までの予防を是非お願いします。
動物看護師 原
丸太町通り動物病院 (ペットホテル、トリミング併設)
太秦映画村より徒歩5分