院内セミナー 第2段
マダニは他の寄生虫と違い咬まれても痛みもなくかゆくもなりません
その為寄生されていても気付かないことがあります。
「こんなところにホクロがあったかな??」
とよく見たら実はマダニだった(’o’)
なんてこともあるかもしれません。
マダニはまず皮膚の薄い顔や耳に移動し、くちばしを刺して吸血しますその際にセメント様物質をくちばしと皮膚の間に出しくちばしが離れないようにします。
この状態でむやみにとるとくちばしが残りそこから病原菌が体内に入る場合があるので退治にはお薬を使いましょう。
~マダニによって引き起こされる病気~
● 直接的病害
◇貧血 ◇アレルギーなど
重度な寄生により貧血、さら栄養障害、発育障害を引き起こします。
● 媒介性疾患
◇バベシア症 ◇ライム病 ◇Q症など。
バベシアは赤血球内に寄生する原虫で、貧血、発熱、黄疸がみられ、
死に至る可能性も高い病気です。
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● 人のマダニ媒介性疾患
◇ライム病 ◇SFTS(重症熱性血小板減少症候群)など
ライム病は初期症状ではインフルエンザのような症状ですが重度になると
皮膚症状、神経症状、心疾患、眼症状、関節炎、筋肉炎など多彩な症状が起こります。
SFTSは 6日〜2週間の潜伏期を経て、発熱、消化器症状が多くの症例で認められ、
その他頭痛、筋肉痛、意識障害や失語などの神経症状、
リンパ節腫脹、皮下出血や下血などの出血症状などを起こします。
このどちらも人に効くワクチンがまだないので予防としてはマダニに咬まれないことです。
長袖を着るだけでマダニは咬みつくことができないのでお勧めします。
ワンちゃんネコちゃんの予防薬は、前回のノミの同様
スポットタイプ、チュアブル(おかしタイプ)タイプ
とありますので月に一回の投薬で予防していきましょう。
動物看護師 原
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丸太町通り動物病院 (ペットホテル、トリミング併設)
太秦映画村より徒歩5分