院内セミナー 第三段
最後となりますセミナーのお話は、フィラリア(犬糸状虫)についてです。
ノミ、マダニと違って知っている方が多いと思いますが、改めて書かせてもらいます。
フィラリアは蚊を媒介によって感染します。
フィラリアに感染したワンちゃんに蚊が血を吸い、その時血液と一緒にミクロフィラリアを体内に取り込みます
蚊の中でミクロフィラリアが成長し幼虫になり、そして健康なワンちゃんに蚊が刺すことで感染します。
体内に入った幼虫は成長しながら心臓や肺動脈を目指します。
フィラリアの成虫は糸状の寄生虫で多数寄生することで、血液の流れが妨げられ、様々な障害が発生し、放置すると死に至る場合もあります。
フィラリアの予防期間は5月~12月
Q.なぜ蚊がいない冬予防するのか?
A.フィラリアの幼虫は早い段階で予防薬を毎月投与しても100%駆除できるわけではなく実は一部の幼虫は残ってしまいます。しかし1か月後の投与でその時の生き残りを駆除できます。
フィラリアの予防薬をもらうには投与前の血液検査が必要です。
体内にミクロフィラリアがいる状態で薬を投与すると血管のミクロフィラリアが一斉に死んで血管を詰まらせたりアナフィラキシーショックになる可能性があります、
最悪の場合は死に至ることもあります。現在は検査キットを用いて約10分ほどで確認することができます。
予防薬は錠剤タイプとチュアブルタイプとあります
チュアブルはおやつのようなので喜んで食べてくれる子が多いそうです。
錠剤が苦手のようならチュアブルにしてはどうでしょうか?
月に一度忘れないように予防していきましょう(^O^)/
『院内セミナーのブログを書かせてもらって復習できすごくためになりました
まだまだ勉強不足ですが、来院してくださる飼い主さんやワンちゃんネコちゃんのお役に立てるように頑張っていきますのでよろしくお願いします。』
最後まで読んでくださってありがとうございました。
動物看護師の原でした。
丸太町通り動物病院 (ペットホテル、トリミング併設)
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